「買ったはいいけど、使ったのは初めだけ…そもそも、持っていることすら忘れていた」という調理器具というのは、どこの家庭にも1つや2つ…いや3つや4つはゆうにあると思います。
もし、どこかに暇な人がいて、「忘れ去られやすい調理器具ランキング」をまとめたとしたら、トップ3には何が入ってくるのでしょうか。関西ではまずたこ焼き器が入ってくるのは間違いなさそうです。
そして今回お届けするのも、おそらくトップテンに食い込んでくると思われる調理器具を使ったメニュー。「手軽で簡単、キャンプでも重宝」というホットサンドです。そんな「手軽で簡単」な調理器具が、ひょっこり出てきたものですから、せっかくなので、何か作ってみようとチャレンジしました。
第1弾は、小倉サンドです。手軽さが長所のホットサンドですが、ここはあえて「趣味」のホットサンドとして、あんこから作ってみました。小豆は、2度、3度と炊かなくてはならない、めんどうくさい調理ランキング上位の食材ですが、あんこ好きには、自分好みの硬さと甘さに仕上げることができるのでおすすめです。
しかし、作って初めてわかるのが市販品のあんこの危険な甘さ。いったいどれくらい砂糖を入れたらあの甘さになるのかと怖いくらいです。和菓子というと、ヘルシーイメージがありますが、ここはけっこう落とし穴。砂糖ひかえめのあずきを自作するのも、決してむだな努力ではないと思います。一つポイントとして、もしあればですが、圧力鍋を使うと飛躍的に短時間で調理することができます。「手軽で簡単」というホットサンドのコンセプトを無視するかのような、手作り小倉ホットサンドですが、あんこができれば、あとは、本当に「手軽で簡単」。8枚切のパンにはさんで、焦げ目がつくまで焼くだけです。
コツはあんこをあたためておくこと。中のあんこが冷たいと、ちょっとがっかりした味になります。あんこをあたためるために別鍋を用意するあたり、最後の最後まで「手軽で簡単」で恐縮ですが…。
せっかく、あんこにこだわったのですから、本来ならパンも全粒粉とかヘルシー志向にしたいところ。でも全粒粉の8枚切は、探してもなかなか売っていません。大手メーカーの真っ白なパンばっかり。6枚切では、ホットサンドに挟み切れません。6枚切のパンで作れるホットサンド器をだれか売り出してくれないでしょうか…。(仮にあったとしても、私の場合、結局は「忘れ去られやすい調理器具ランキング」に入ってしまうと思いますが…)
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