「水の力」でうな丼が・・・

 作家の故・立花和平さんの「水の力」というエッセイがあります。

長良川のほとりのうなぎ屋の話で、このお店では、うなぎをさばく前に、いったん長良川の水に戻しておくそうです。
それだけで、うなぎの味ががらりと変わって、くさみもなくなる・・・そんな「水の力」の話が語られています。

 用事で岐阜県の山奥に行くことになり、10年以上前に読んだこの話をふと思いだしました。
エッセイに登場するお店をさがしたのですが、残念ながら見つけることはできませんでしたが、郡上八幡市の長良川のほとりのうなぎ店では、同様にしてうなぎをさばいていると聞き、そのうちの1軒に立ち寄りました。
 
うな丼(2400円の)を注文。
炭火でバリッと香ばしく焼きあがったうなぎは、歯応えがあり、味にも奥ゆきが感じられました。以前、琵琶湖で食べた天然うなぎ(純粋な天然ではなく、幼魚を湖に放流、成長させたもの)のしっかりした味わいを思い出しました。
これぞ「水の力」なのでしょうか。
さすがは、日本を代表する清流だけのことはありますね。
立花さんが感激したのもうなずけました。 

    ◇   ◇

 という話を帰宅後、家内にすると、
「あんたも、その生け簀に入れてもらったらよかったのに。顔の黒いのも、腹の黒いのも『水の力』できれいになったのに」
なるほどね・・・。
よし、今度行ったときは、
夫婦そろって入れてもらおう!

※注釈 「水の力」は、「一滴の水」という今ではなかなか手に入りにくい単行本に収録されています。


↓「水の力」とくれば、次は「指の力」。
  こちらもお忘れなく!!!

 
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